2017年09月05日

のちのおもひに

写真.JPG 立原道造の詩 わすれ草に寄す
から。

夢はいつもかへって行った
山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しずまりかへった午さがりの林道を

ではじまるこの詩に水引草があり あっちにもこっちにも別荘地に咲いてます。赤がとても鮮やかです。


あひみての のちのこころに くらぶれば 昔はものを 思はざりけり

この古い歌を本歌取りしたのでしょうか?

若くして逝った道造の詩は清冽で 訳詩のような西洋的なそれでいて大和の心を感じます。

夢みたものは

夢みたものは ひとつの幸福
ねかったものは ひとつの愛
山なみのあちらにも しずかな村がある
明るい日曜日の 青い空がある
posted by 藍木野 at 21:37| Comment(0) | スタッフ永野の展示会便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ふるさとは 遠くにありて

写真.JPGふるさとは 遠くにありて思うもの
そして 悲しくうたうもの

あまりに有名なこの詩の作者 室生犀星の旧居は ひっそりと別荘地の中にありました。

自らの手で庭作りして 今は庭の苔が見事です。

趣き深い庭と 質素な母屋と離れです。

ここに 堀辰雄や立原道造の若い詩人たちが訪れ、志賀直哉、正宗白鳥、川端康成ら多くの作家との交流があったようです。

霧深き しなののくにに こほろぎの 遊ぶお庭を 我はつくるも

ふるさとの詩で 犀星にこんな詩があります。

雪あたたかく とけにけり
しとしとと とけゆけり
ひとり つつしみふかく
やわらかく
木の芽に息ふきかけり
posted by 藍木野 at 21:11| Comment(0) | スタッフ永野の展示会便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

堀辰雄の道

写真.JPG軽井沢の別荘地の中には 小さな道があちこちにあり それぞれに名前がついてます。

お気持ちの道 ささやきの小径 ここは堀辰雄の道とあります。
小説 美しい村にでて来る小径、フーガの小径とも書いてありました。
すぐ横はサナトリウムの道。療養所があったのでしょうか?

学生時代 読んだ 風立ちぬ のことなど話しながら 歩きました。

風立ちぬ いざ 生きめやも

ブァレリー


posted by 藍木野 at 20:07| Comment(0) | スタッフ永野の展示会便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする